テーマ:「小学校体育専科教員の役割と教員養成の在り方」
演者
演者①:岩﨑 敬 先生(大分県日田市立高瀬小学校)
演者②:鈴木 美江 先生(埼玉県春日部市立上沖小学校)
演者③:細越 淳二 先生(国士舘大学)
司会進行
三田部勇(前半:趣旨説明・演者紹介・話の内容の整理、総括)
近藤智靖(後半:指定討論者との議論進行、フロアとの協議)
山本理人(ファシリテーター)
テーマ設定の趣旨
「義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方について(報告)」(令和3年:義務教育9年間を見通した指導体制の在り方等に関する検討会議)において、小学校体育科については「生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現する資質・能力を育む上で、高学年児童の発達の段階、能力や適性、興味や関心に応じて、運動の楽しさや喜びを味わい、自ら考えたり工夫したりしながら運動の課題を解決する学習を展開し、中学校の内容も見据えた系統的な指導を行うことができる専門性が必要とされている。」とし、優先的に専科指導の対象とすべき教科として指摘がなされた。
しかし、全国における小学校体育専科教員の配置に目を向けてみると、2021年度に常勤で配置されている体育専科教員の割合は、1人が3.4%、2人が0.9%、3人以上が1.1%にとどまっており、94.6%の学校で配置がなされていない。また、2022年度の調査では、全国の44.7%の都道府県、79.5%の市町村において体育専科教員の配置がなされていない結果(令和3・4年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果:スポーツ庁)となり、今後の専科教員の養成及び配置、研修といった条件整備については喫緊の課題といえる。
一方で、これまで、よい体育授業の実践と学級経営の関係性について、また、よい体育授業の実践と学級集団意識の相関については、エビデンスも示されており、体育専科教員の配置がそういった学級へ及ぼす正の影響を打ち消してしまう可能性も否めない。また、今後は中学校・高等学校普通免許(保健体育)保有者の専門性を生かすことが期待され、専科教員の配置がなされることも考えられる。そのため、どのように小学生の発達の段階に合わせて授業を運営すればよいか、その教員養成段階でのカリキュラムについても議論の必要があると考えられる。
以上の事から、小学校体育専科教員の役割とその養成課程をどのようにしていけばよいのか方向性を探るために、「小学校体育専科教員の役割と教員養成の在り方の在り方」をテーマとして設定することとした。
タイムスケジュール
第1日目 令和5年7月8日(土) 13:10~16:50
13:10-13:15 シンポジウムの趣旨説明
13:15-13:45 鈴木 文孝 (文部科学省初等中等教育局)オンライン
13:45-14:05 演者①:岩﨑 敬 (大分県日田市立高瀬小学校)
14:05-14:25 演者②:鈴木 美江 (埼玉県春日部市立上沖小学校)
14:25-14:45 演者③:細越 淳二 (国士舘大学)
14:45-15:00 休憩・移動
15:00-15:50 グループ討議(301、401、402教室に分散)
15:50-16:00 移動
16:00-16:40 討議内容の情報交換・質疑応答
16:40-16:50 総括
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