日本体育科教育学会 第28回大会 開催にあたって

順天堂大学 スポーツ健康科学部
学部長 和氣 秀文

 令和5年7月8日・9日の二日間に渡り,順天堂大学さくらキャンパスを会場として「日本体育科教育学会 第28回大会」の開催が予定されていることを大変嬉しく,また光栄に思います。

 順天堂大学は,医学部をはじめとする8学部から,大学院においては4研究科から構成される健康総合大学院大学として医学,スポーツ科学,看護学などの分野で国際的に研究活動を進めております。

 さくらキャンパスはスポーツ健康科学部の拠点となっており,2021年度より定員が600名となり,3年次にコースを適性に応じて選択できるようになりました。また,学生数の増加に応じて高層の講義棟を新設し,2023年の秋からは屋内50mプールと体育館が併設された体育施設も利用開始となる予定です。本学部では,国際的に活躍するスポーツ選手の育成はもちろん,これまでに多くの教員を輩出してきました。令和4年度にはスポーツ健康科学部の卒業生も含め114名が教員採用試験に合格しています。千葉県をはじめとした全国各地において,保健体育科教諭や特別支援学校教諭、小学校教諭、養護教諭が活躍しております。

 さくらキャンパスには600人が収容可能な新しい講義棟や多くの教室があり,2021年度には日本体育・スポーツ・健康学会も開催されました。そのため,学会を開催する上では優れた環境であると自負しており,会員の皆様方の情報交換に有意義な場となりますことを祈念しております。

ウクライナ問題をはじめ,目まぐるしく変化していく時代の中で,体育・スポーツに対する期待はますます高くなっています。体育・スポーツは心身の健全な発達を支えるだけではなく,多様性社会の実現や国際平和の構築にも貢献するものと期待されております。したがって国際社会における体育科教育学の役割はより一層重要なものになると考えられます。そのような中,本大会において活発な研究討議が行われ,日本における体育科教育に関する学術的・実践的研究の発展につながることを,本学としても大変期待しております。

 最後に,COVID-19の感染拡大が始まって3年が経過しました。大会が開催される頃には,マスク緩和や5類への移行も進められているかと思いますが,無事対面での大会開催が実現できることを祈念いたしております。


学会長挨拶

日本体育科教育学会
会長 大友 智(立命館大学)

 日本体育科教育学会2023-2024年度において、友添前会長の後を継ぎ、会長を仰せつかりました立命館大学の大友でございます。

 日本体育科教育学会第28回大会の開催に際しまして、一言、ご挨拶申し上げます。

 順天堂大学さくらキャンパスにおいて、日本体育科教育学会第28回大会が、このように盛大に開催されますことに、心から感謝申し上げます。

 昨年度、北海道教育大学において成功裡に終えました第27回大会と同様に、第28回大会は対面で開催されます。本大会の第1日目には、課題研究シンポジウムが開催されます。そこでは、体育科教育に関する喫緊の課題として、「小学校体育専科教員の役割と教員養成の在り方」をテーマに据え、多様な経歴を有する方から情報提供並びにご講演を頂きます。その後、ファシリテーターの先生方による働きかけを頂きながら、参会者の皆様によるグループ討議が設定されております。また、第2日目には、多くの口頭発表及びポスター発表が予定されております。

 本大会におきましても、参会者同士によるリアルタイム、双方向的、かつ熱心な意見交換等が行われることになろうかと存じます。このように、対面を基本とした学会大会の開催により、参会者による一層活発な議論が起こり、体育科教育学がこれまでの蓄積を踏まえて、一層発展していくものと確信しております。

 我が国社会は、コロナ禍を踏まえながら前進しつつあります。日本体育科教育学会が、多くの方と協働して、我が国を含む多くの地域における教育課題を解決し、教育、また、体育科教育を、一歩前に進めて行くことが肝要かと存じます。

 最後になりますが、本大会の開催に向け、大変力強く、かつ、配慮の行き届いたご尽力を賜りました順天堂大学の関係者の皆様に重ねて感謝申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。

令和5年7月8日

 


大会実行委員長挨拶

第28回大会実行委員会
委員長 長登 健

 このたび「日本体育科教育学会第28回大会」を順天堂大学さくらキャンパスにおいて、開催させていただくことになりました。全国から学会員の皆様をお迎えできることを大変光栄に思います。Withコロナ、Afterコロナへの移行の最中であり決して油断のできない状況ではありますが、相互に感染対策を講じながら対面ならではの充実した素敵な時間を過ごしていただけるよう、実行委員会一同、鋭意諸準備に当たっております。

 さて、皆様ご存じのように本学は健康総合大学・大学院大学として、「教育」「研究」「診療・実践」という三つの柱を通じた国際レベルでの社会貢献と人材育成を進めております。スポーツ健康科学部では、「スポーツと健康」に関する多角的な視点、専門性並びに高い倫理観を備え、スポーツを通じて持続可能な社会の構築に貢献できる人材を育成することを目指しており、教員養成においても多くの卒業生が全国各地で活躍しております。

 本大会では「小学校体育専科教員の役割と教員養成の在り方」と題したシンポジウムが開催されます。このシンポジウム、その後のグループ討議における教科担任制という視点での体育科教育、次代を担う教員の養成の在り方についてのご議論が、ご参加の皆様にとって広く幼児教育から小学校・中学校・高等学校教育における今後の学校体育の方向性に係る思料、思索にまで深化・発展する一つの契機となることを期待しております。

 7月の千葉は梅雨真最中で蒸し暑いことが予想されます。新型コロナウイルス感染予防はもちろんのこと、熱中症などにも十分お気をつけいただき、ご参加の皆様にとりまして実り多き大会になることを祈念しております。実行委員会一同、皆様方のご参加を心よりお待ちしております。

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