テーマ:「小学校体育専科教員の役割と教員養成の在り方」
<テーマ設定の趣旨>
「義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方について(報告)」(令和 3 年:文部科学省) において、体育科については「生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現する資質・能力を育む上で、高学年児童の発達の段階、能力や適性、興味や関心に応じて、運動の楽しさや喜びを味わい、自ら考えたり工夫したりしながら運動の課題を解決する学習を展開し、中学校の内容も見据えた系統的な指導を行うことができる専門性が必要とされている。」とし、優先的に専科指導の対象とすべき教科として指摘がなされた。
しかし、全国における小学校体育専科教員の配置に目を向けてみると、2021年度に常勤で配置されている体育専科教員の割合は、1人が3.4%、2人が0.9%、3人以上が1.1%にとどまっており、94.6%の学校で配置がなされていない(令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果:スポーツ庁)。今後の専科教員の養成及び配置、研修といった条件整備については喫緊の課題といえる。
一方で、これまで、よい体育授業の実践と学級経営の関係性について、また、よい体育授業の実践と学級集団意識の相関については、エビデンスも示されており、体育専科教員の配置がそういった学級へ及ぼす正の影響を打ち消してしまう可能性も否めない。また、体育専科として配置される教員は、中学校・高等学校普通免許(保健体育)保有者がその専門性を生かして行われることも考えられるが、どのように小学校の発達段階に合わせて授業を運営すればよいか、その教員養成段階でのカリキュラムについても議論の必要があると考えられる。
以上の事から、小学校体育専科教員の役割とその養成課程をどのようにしていけばよいのか方向性を探るために、「小学校体育専科教員の役割と教員養成の在り方の在り方」をテーマとして設定することとした。
実行委員会からのお知らせ
協賛いただいている各社ご紹介






お気軽にお問い合わせください。Mail Form Only受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]
お問い合わせ